NZ 学位システム
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教育制度
大学も、本課程は大半が3年間で、留学生には、「ファウンデーションコース」と呼ばれる大学入学準備コースを設けています
ニュージーランドでは、1870年に国内で最初の大学、オタゴ大学が開校して以来、全ての大学はイギリスの教育システムを導入してきました。大学では芸術から商業、科学に至るまで広範囲に教科が選択でき、医学、工学、法学、農業などの分野ごとに各大学が得意とするものがあります。単位を持って大学から大学への移籍も可能で、英語圏内の他の大学への編入も容易に出来ます。
アメリカやイギリスの新学期が9月スタートであるのに対し、ニュージーランドの大学は2月にスタートし、12月に修了します。なかには7月に後期入学を行っているコースもありますが、日本の高校や大学の卒業時期が3月なので、スタート時期には注意が必要です。
なにかとのんびりしたイメージを持たれているニュージーランドですが、教育水準も高く、設備も充実しています。大学数が少ないので、誰もが大学に進学するというよりは、本気で勉強したい人だけが大学進学を目指しています。ニュージーランドは15歳(Year 11)までが義務教育です。義務教育後の流れは下記を参考にしてください。
年齢 | Year | 教育機関 | |||
24 | 大学院 | ||||
23 | |||||
22 | |||||
21 | 大学 | ||||
20 |
私立専門学校 教員育成学校 |
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19 |
ポリテクニック 国立専門学校 |
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18 | |||||
17 | 13 | NCEA(レベル3) |
中・高一貫校 (要英語力) |
小・中・高一貫校 (要英語力) |
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16 | 12 | NCEA(レベル2) |
ニュージーランドの初等教育はほぼ5歳から始まり、Year 9から中等教育Secondary、Year 11(日本の高1に相当)で義務教育が修了です。
Year 11~13で、全国共通学力試験NCEA(National Certificate of Educational Achievement)のレベル1~3を受験します。この成績は生涯の学歴となるものであると同時に、大学へのアプライ(出願)時に提出するものになり ます。Year 11で義務教育が修了すると、そのままYear 12に進学する学生と、職業技術専門学校(ポリテクニック)に進学する学生および、少数ですが就職する学生とに分かれます。
ポリテクニック(あるいはインスティチュート・オブ・テクノロジー)は、職業技術専門学校ですが、日本の専門学校とは少々違い、科目の選択と単位によっては学位を取得することもできる高等教育機関です。また、ポリテクニックで取得した単位をユニバーシティ(大学)編入の際の単位に認めてもらうことも可能です。
学位システム
Undergraduateとは—大学の学部課程
Postgraduateとは—大学院課程
Postgraduate Diploma とは—
日本にはない、大学院の学位です。修士課程への架け橋として履修したいという希望が増えているようです。この学位については誤解も多いようです。Postgraduate Diploma(PgDip)は、大学院修士課程12ヶ月のうちの最初の9ヶ月の部分のことを指している場合が多く、つまり修士論文を書かないだけで、修士課程の授業や試験は修士号を目指す学生と一緒に受けなければならないのです。ですから、PgDipの入学条件が著しく修士課程と異なることはありません。英語力も同じだけ求められます。ですから、大学院進学に少し不安があって、準備として使いたいのならPgDipは理想的とは言えない部分があります。修士論文などの研究部分を必要とせず、知識の補強として大学院過程のプログラムをとりたい人に向いているプログラムです。
学校の種類
高校
近年、ニュージーランドへの高校留学者が増えてきています。高水準な教育、柔軟なカリキュラム、治安の良さ、留学生を守る法律などが魅力です。詳細は当社ホームページ高校留学をご覧下さい。語学学校
一般英語(General English)コースは日常生活に必要な英語力を習得するため基礎的な英語を習得するコースです。授業内容はスピーキング、リスニング、リーディング、ライティング、文法と発音をバランスよく向上させます。専門学校
ニュージーランドには、“ポリテクニック”と呼ばれる国立の専門教育機関と私立の専門学校があり、いずれも即戦力として使える知識と幅広い分野の職業訓練を受けることができます。ほとんどの学校で英語コース(キャンペーン中は無料で英語コースを提供している学校もある)を受講することができ、設備面や留学生のサポート態勢も万全です。受講期間は1年から2年が基本です。2年のコースを受講した場合、受講後はインターンや、オープンワークパーミットビザがおり、現地の就職に便利です。近年ではシェフがニュージーランドで不足の職業とされているので、クッカリーコースを受講する人にとって永住権取得の道も夢ではないでしょう。ポリテクニック(国立)
ニュージーランド国内16あるポリテクニックはすべて国立で、基礎レベルから大学院レベルまで、学術と職業訓練の両方のプログラムを提供しています。観光・ホスピタリティ、セラピー、環境、アート・デザイン、航空、スポーツ、ビジネス、マネージメント、IT、獣医、園芸、助産師、建築、エンジニアリングなど、ポリテクニックは産業界との連携が密接なので、在学中から高い専門知識と応用技術を身に付けることが可能です。また多くのポリテクニックが大学と提携しているため、職業専門課程を修了した後、大学に編入学することもできます。Polytechnic(ポリテクニック)は専門学校ですが、Certificate(サーティフィケイト)、 Diploma(ディプロマ)、 Bachelor(バッチェラー)、などの取得コースがあります。大学と違いより実践的な内容のカリキュラムが組まれていて、受講中にインターンもでき、卒業後は現地での専門職への就職がしやすくなります。
専門学校(私立)
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私立の専門学校はニュージーランド内に180校あり、中でもNZQA(ニュージーランド資格庁)に認定・登録されている学校は教育水準も高いです。多くの学校で英語コースが開講され、大学やポリテクニックの学士コースに入学するための準備コースや大学院課程のある学校もあります。専門学校には、クッカリー、ホスピタリティ、キャビンアテンダント、パティシエ、バリスタ、ビジネス、IT、児童英語教師、小学校英語指導者、看護師などさまざまな種類があります。
大学
ニュージーランドには国立の総合大学が8校あり、政府が「レベル保持のため、これ以上は増やさない」と宣言しているだけでなく、専門機関が大学の品質保証を厳しく審査しているため、世界的にも評価が高い大学が揃っています。ほとんどの専攻科目は期間が3年ですが、日本の高校を卒業してニュージーランドの大学に進学する場合は、「大学入学準備コース(ファウンデーションコース)」を受講するのが一般的です。各大学により得意分野があるのが特徴的です。* オークランド大学 The University of Auckland
* オークランド工科大学 Auckland University of Technology
* ワイカト大学 The University of Waikato
* マッセー大学 Massey University
* ビクトリア大学 Victoria University of Wellington
* カンタベリー大学 University of Canterbury
* リンカーン大学 Lincoln University
* オタゴ大学 The University of Otago
学校の専門用語
Credit— クレジット(科目の)履修証明、 履修単位
クレジットとは大学プログラムの”価値”を指す単位です。1単位は約10時間の学習に値し、1年間のフルタイムコースのCredit(単位)は通常120です。各科目(Paper ペーパーといいます)にはクレジット数が割り当てられています。例えば、1科目につき15クレジットの科目を1学期間で3つ取得、これを2学期間行うと、15X3X2=90クレジット/年となります。学生が取得したクレジットは、学校からNZQAへ報告され、NZQAのデータベースに記録されます。各学生には独自の番号がつけられ(National Student Numberといいます)取得したクレジットが管理されます。この記録をRecord of Learningといい、学生の取得クレジットの証明となります。学生は自分のRecord of Learningの写しを取り寄せることもできます。各資格を取得する為に必要なクレジット数は予め定められており、例えばBachelorコースは360クレジットの取得が必要です。1年フルタイムでは120クレジットが標準ですから、360クレジットはフルタイムで3年かかることを意味します。(360/120 = 3年)学生は数学期、数年にわたり、クレジットを積み重ねていき、学位を取得します。
Cross Credit—(クロスクレジット、単位振替)
以前に他の学校で取得した単位を新しいコースの単位に振替える制度です。例えばビジネスのDiplomaコースを終えた学生がビジネスのBachelorへ進む場合、Cross Creditが認められればBachelorの取得単位が通常の場合より少なく、つまり学費も安く期間も早く卒業することができます。Cross Creditの可否は各学校が成績証明書等を基に査定して決定されます。日本での学歴もCross Credit可能な場合もあります。クロスクレジットの申し入れ、相談は留学エージェント経由で学校へ依頼するのが一番簡単です。大学によっては、クロスクレジットの査定料金を課すところもありますが、無料でしてくれる大学もあります。
NZQA(New Zealand Qualifications Authority)
国立資格審査局のこと。各学校の質や資格を監視保障し、各学校のコース認定や、海外の卒業資格の認定、学生の授業料の補償などをし、NZQAの許可なしに、「University」、「Polytechnic」、「Degree」などと名乗ることは違法とされます。NZQAに認可されている学校で勉強する留学生だけが学生ビザの申請をすることができます。また、Year 11 – Year 13の学生が受験する全国統一試験(NCEA)の作成や評価なども行っています。
NCEA(National Certificates of Educational Achievement)
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ニュージーランドの高校に在籍する生徒が取得する資格の中心は、全国統一の 高校教育認定資格である『National Certificates of Educational Achievement (NCEA)』です。NCEAは、ニュージーランド国内で、あるいは別の国で進学する際の 入学要件の一部となります。
NCEAは、レベル1、2、3の3段階で取得でき、通常、NCEAレベル1を11年生(15歳)、レベル2を12年生(16歳)、レベル3を13年生(17~18歳)で取得します。
NCEAはフレキシブルな資格制度で、生徒さん各々の能力、また関心のある科目に合わせ、履修することができます。また、特に優れた成績を修めた科目の場合は、上の学年のレベルを勉強できる場合もあるようです。例えば、レベル2を勉強している生徒で、数学が非常に良くできる場合は、レベル3を勉強することも可能です。
NQF レベル(National Qualifications Framework)
NZQAは学校のコースをレベル1~10に格付けしています。NQF Level とか NZQA Levelなどと呼ばれます。高いレベルほど高度な内容です。学校のパンフレット等に、コース毎のNQFレベル数が記載されていますので、確認してみてください。- 学ぶ
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