マオリについて
基礎知識
マオリについて
マオリとは
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イギリス入植前からニュージーランドに住んでいた先住民族です。
元はポリネシアン地域(南太平洋諸島)が彼らの故郷です。船に乗って300年ほど前にニュージーランドに上陸し今でも人口の15%を占めています。
ラグビーのナショナルゲームで有名な伝統的な「ハカ」はマオリの伝統的踊りです。民族同士の戦いの前や和平を結ぶ際に誇りとして踊っていました。顔や体にタトゥーを入れる習わしがありますが、現在、純粋なマオリ人は非常に少ないと言われております。
マオリの人口全体の95%は北島に住んでいます。
幼児教育から高校教育まで様々なところでマオリ語や文化が取り入れられています。
挨拶
彼らの挨拶は鼻と鼻をくっつけ合い「キオラ(Kia Ora)」と言います。
マオリの考え方としては全てのモノには命の息吹が宿ると考えられ、「命の息吹が宿る」とされる鼻を触れ合わせることで、「相手と一体になる」と考えられています。今では各国のVIPが来たときのみなどに見られ風化しつつあります。
テレビのニュースキャスターやエアーニュージーランドのフライトでもKia Oraの挨拶は使われています。一番身近なマオリ語といっても過言ではありません。
刺青
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マオリ語でモコ(Tā Moko)と呼ばれ、地位や出身地、教養などを表していたのが起源で男性は額や頬、太ももに、身分が高い人は顔に全体にしていました。女性は口に入れ結婚すると顎に刺青を入れました。
タトゥー文化が浸透しているニュージーランドでは、マオリの人達でなくパキハ(ヨーロピアン)の方も肩や腕、脚にマオリのMaoriの伝統模様のタトゥーをしている人もたくさんいます。文化としてだけでなくファッションとしても取り入れられています。
ハカ
ニュージーランドを代表するオールブラックスのナショナルラグビーゲームでのパフォーマンスとして有名なハカダンス。
マオリ族の民族舞踊で英語ではウォークライと言います。目を大きく見開いて舌を大きく出している姿が有名です。敵を威嚇のポーズです。もともとダンス自体が敵への威嚇・挑戦を表していましたが、今では友好・平和の意味しています。ポイと言われるひものついたジャグリングを使い踊るものもあります。
芸術
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日々の生活が狩猟で文字が元々無かったマオリ族は、衣服、装飾品、武器、建築全てに彫刻を施し独特の物語を表現し文化を伝承しました。彫刻は男の仕事で、女性は手作業である編み物が多く、ハラケケの葉を使ったバスケット・マットなどを作りました。神の胎児を模したティキや頭は鳥、体は蛇に似たマレイアは守護者のシンボルとしてよく使われます。蜘蛛の巣、魚の鱗、シダの若芽など多岐に渡ります。マオリの精霊のような固有の模様を至る所に使っています。
ボーンカービングと呼ばれる牛の骨から出来たピアスでお守りとして使われていましたが使う毎に柔らかい色に変化しお土産としても人気です。また、様々な意味を持ったアクセサリーもありニュージーランドの人もお守りとして身に付ける人もいます。
観光地
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マオリ観光はロトルアが有名です。マオリ文化と温泉で人気の観光スポットです。現在でも多くのマオリが住んでおり地熱で料理を蒸すマオリ伝統民族料理ハンギ(調理時間3~7時間)を提供しているレストランもあります。
マオリの建築物も多く、重厚かつ繊細な技術が見られ、ショーを行っているマオリ文化センターもあります。ロトルアの天然温泉に癒やされながらマオリ文化に触れてみてはいかがでしょうか?
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