体験談
Experiences
初めは高校留学そして専門学校、大学への長期留学
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- 名前
- 小林 さゆり
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- 学校
- Howick College、Media Design School、NZMA、Auckland University of Technology
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- 滞在期間
- 2009年1月-
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- 留学を決めた理由
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私は16歳(高校1年生)の時、当時通っていた高校を辞め、初めてニュージーランドに来ました。留学をしようと思ったきっかけは、中学生の頃に体験した、オーストラリアへの短期交換留学でした。当時はほとんど英語を話せずコミュニケーションが取れなくてとても悔しい思いをました。将来はちゃんと英語を勉強して色々な国の人と話せるようになりたい!と強く思い始め、高校は日本にある英語に力を入れた学校に進学しました。2年生になる少し前に、どうせなら本場でちゃんと勉強したい!と思い始め、両親の勧めで高校を辞め留学する事を決心しました。
初めはどこの国に行くか色々と迷いましたが、治安の良さとゆっくりとした環境に惹かれてニュージーランドに決めました。 - 高校での生活
- 来た当初は、ほとんど英語が話せずいきなりの現地高校への入学でとても苦労しました。私が通っていたHowick Collegeは、アジア人が多い地域にあり留学生も多かったので、留学生サポートがとてもしっかりとした学校でした。勉強面ではもちろん、ホームステイ担当の先生がいて、定期的な家庭訪問や、困ったことや問題が無いかの面談がありました。
Howick Collegeでは多国籍からの留学生が多かったので、ESOL(留学生などの英語を母国語としない生徒の為の授業)の科目もとても充実していました。ほとんどの留学生がはじめにそのクラスで各科目で使用されるような基礎的な英語やニュージランドの文化や習慣を学び、ある程度英語が話せるようになると徐々に現地の人と同じ授業を受けます。ニュージランドの高校生は個々の進学や就職に合わせて科目を選びます。Howick Collegeでは技術系の科目がとても充実しており、私はデザインに興味があったため、デザインの科目を中心にyear12(高校2年生)は6科目、year13(高校3年生)では5科目を選択しました。
来た当初はほとんど話せなかった英語でしたが、卒業時には多国籍の友達との交流や授業のお陰で、ある程度の英語は話せるようになっていました。
- 専門学校(Media Design School)での生活
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ニュージーランドの大学、専門学校への進学は入学試験はありません。最終学歴の成績証明や英語レベルの証明(TOEICやTOEFL)をみて学校が合否判断をします。デザインの学校の場合は、それに加えて自分の作品をいくつか送ります。
MDSでは留学生がとでも少なく、デザインの学校だということもあり、レポートやプレゼンテンションなどでも専門用語やとてもハイレベルの語学力が求められました。もちろん、授業は楽しかったですが、高校に比べてレポートなども増えとても大変でした。
先生方は実際に世界でデザイナーとして働いていた方や、今でもデザイナーとして働いている方がほとんどで、実際のトレンドなど実践できる事を教えてもらえました。また特別講師として、ディズニーで実際に働いている方の授業や、実際に商品化されるような課題内容もありとても実践的な内容の授業がほとんどでした。クラスは20人程度の小クラスで先生とのコミュニケーションもとりやすかったです。
上にあるウサギのイラストのポスターも実際に課題で作ったものです。
実際に作った課題をポートフォリオとして作成します。
- 専門学校(NZMA)での生活
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ニュージーランドで生活をしているうちにニュージーランドへの移住を考えるようになりました。永住権の取得にはホスピタリティーが強いことを知り、NZMAへ進学をしました。
NZMAでは1年のコースで5週間毎に違うコースを勉強します。私が受講したレベル5のコースでは実際に学校のカフェテリアで働くクラスや、バリスタ、カクテルメイキングなどの実習クラスや、座学でのホテル業務などがありました。その他にも、Food SafetyやLiquor Licenceなどの資格取得も可能でした。学生のほとんどが留学生のため、小クラスで分からない事があれば先生方が親切に教えてくれました。先生方も過去にホテルやレストランなどでマネージャーとして働いていた方がほとんどなどで、クレーム対処法など、実際にあった経験を交えて教えて頂けたので、とても役に立ったと思います。5週間の授業が終わるとレポートを提出し、その後6週間目に先生と1対1での面談がありました。面談ではレポートで直した方が良いところや、クラスでの事など、とても細かく面談してくれて、先生とのコミュニケーションが多くとてもアットホームな仲の良いクラスで凄く楽しい学校でした。野外見学ではワイナリーやパブ見学などとても楽しい授業でした。
また、就職援助、職場紹介などのサポートもしっかりしており、サポート担当の先生が何人かおり、窓口に行くと自分に合ったアルバイトや就職先をいくつか紹介してくれます。また定期的にいくつかのホテルやレストランが学校に来て、説明会などを開催していたので、勉強しながらホテルやレストランでアルバイトをしている人がクラスのほとんどでした。
オリジナルカクテルを作り、クラスでテイスティングをした時の写真です。
- 大学(Auckland University of Technology)での生活
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NZMAでレベル5のコースを終えた後に、学校の先生の勧めと、もっとちゃんと勉強をしたいという気持ちもあり、大学への編入を決めました。同じ科目での編入なので、NZMAで取得した単位を移行でき、1年生を半年で終え、今2年生として在学しています。ニュージーランドの大学は日本と違い3年制がほとんどです。また、ホスピタリティーコースでは最後(3年生)の半年をインターンシップとして実際にホテルやレストランで働く事を義務づけられています。
大学では留学生と現地生が混ざっており、クラスによって大クラスや小クラスなど様々で多国籍の生徒が居ます。レポートやプレゼンテンションなどの課題がほとんどで、専門学校に比べると課題も勉強量も多いです。わからないところは先生のオフィスやメールをすると教えてくれます。 - 今後の目標
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大学卒業後はホテルなどのホスピタリティの職に就き、永住権の取得を目標に働き、移住したいと思っています。
- ニュージーランドに来て良かったところ
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ニュージーランドはとても温かい国で、アジア人を含む多国籍の人々が住んでいるので、とても過ごしやすい国です。沢山の人との関わりでとても視野が広がり、日本にいたときには思いつかないような発想や体験、文化の違いに今でも毎日驚かされることがあります。日本とは違い、自分の意見をしっかり持ち、物事を相手に伝えることが求められる国なので、自分の意見をしっかり考え、意見交換する習慣がつきました。また、多国籍の友達ができ、旅行などに行く時にいく先々で友達が案内してくれたり、現地の人ならではのオススメの場所を教えてくれたりします。