体験談
Experiences
とりあえず一歩!!
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- 名前
- 高橋 もえ美
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- 滞在期間
- 2015年6月-2016年2月
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- 留学を決めたきっかけ
- 私は11歳の時に、アルゼンチンで行われた1ヶ月間の国際キャンプに参加したことがあります。
開催国アルゼンチンはスペイン語圏ですがキャンプ内の公用語は英語。
参加者の出身国は様々でしたが、英語圏出身でなくても皆、基本英会話はできていました。しかしその当時小学生だった私は、知っている単語はAppleやDogのような基本中の基本。文法に至ってはbe動詞が何かも分からない状態で、友達もあまり作れず、楽しいはずのキャンプもただただ早く帰りたいものになってしまいました。その時に絶対将来英語話せるようになるんだ!!と心に決めました。
が、それなのに、やはりその時の辛い経験がトラウマになってしまい、「部活が忙しいから。」「受験があるから。」と言って、なんだかんだと長期で海外に行けない理由を付けて逃げてきました。しかし大学3年生、就職活動直前になり、「就職してしまうとなかなか長期で海外に行くチャンスはないのでは…。」と考え、ようやく決心がつきました。 - 留学先をNZに決めた理由
- 高校生の時に2週間の語学研修でNZ には来たことがありましたが、その時に英語力が乏しかったことが原因でホームステイ先のホストマザーの誤解を招いたことが何度かありました。
今回はそのリベンジをしたいなという気持ちもあり、NZへの渡航を決めました。(今回はホームステイはしていませんが…。)
あとはやはり治安の良さが決め手となりました。 - NZ渡航までの準備
- NZへの渡航前にフィリピンの語学学校に3ヶ月間留学しました。
そこでは1日7時間授業中6時間がマンツーマンだったので、スピーキングの練習をかなり積む事が出来ました。
日本では実際に英語の話せる人とスピーキングの練習を行う機会があまり作れないので、本当に良い経験になりました。
以前は細かい文法事項にこだわったり、間違いを恥ずかしく思ったり、なかなか自分から話すことができませんでしたが、フィリピン留学後は完璧でなくても良いので自分の思いを伝えようと考えるようになりました。 - NZの語学学校の感想
- 前述の前回のNZでの経験から、ホームステイは合う合わないが大きいかなと思い、今回はホームステイではなく寮のある語学学校で学ぼうと思いました。
AISはCITYから車で20分くらいの落ち着いた場所にあります。授業は先生1人に対し生徒10人前後のグループ授業でしたが、先生は毎回ゲーム形式を取入れてくださりとても楽しかったです。チーム対抗で単語力を競ったり、クラス内でも友達がたくさんできました。
リーディング、文法、単語、リスニング、スピーキングの割合が程よく配分されており、バランス良く英語力を向上することができました。
発言の機会も平等に割り当てられていたので、人見知りの私でもなじみやすかったです。
中国、韓国、インド、イラン、サウジアラビア、ヨルダンなど、様々な国の人と知り合えたことも貴重な経験になりました。
寮では、ほぼ毎日友達と晩ご飯を作ることも一つの楽しみでした。週に一度学校から大型スーパーマーケットへの無料バンが出ていたので、皆で一週間分の献立を考え、買い物に行っていました。夜のキッチンでは様々な国の人がそれぞれ自国の料理を作っていたので、食べ物を交換して異文化交流したりもしました。
ワーホリであっても、最初の何ヶ月かは語学学校に通うと、友達はもちろん、情報収集やNZ生活に慣れることもできるのでおすすめです。 - 英語力に関して
- 大学を休学して一年間海外生活することを決めたとき、日本に留学中の友人に「1年で英語をネイティブ並みにするのはなかなか難しい、でも一度日本を出て、海外から日本を見るという経験は貴重なものになると思う。」と教えてもらいました。
なので、英語をペラペラにすることよりも、11歳の時には友達すら作れなかった、高校生の時には意思疎通がうまくできなかった、その克服さえできればと考えていました。
ニュージーランド渡航後は、大学受験で詰め込んだ知識とフィリピンでの会話練習のおかげで、語学学校のクラスも一般英語コースの中では一番上のクラスに入ることができ、そこで先生や他の生徒の言っていることが分からないということも特には無かったです。自分の渡航前に定めた目標は達成できたと思います。
しかしペラペラか?と言われると答えはNoです。
相手の言っていることは大体分かるけれど一言一句完璧に理解できているかというと違うし、洋画を字幕無しで観れるかというとそれも映像からの推測で…という感じ。
話すスピードもゆっくり、ある程度決まった単語ばかりを使い回しています。
とはいえ渡航前と比べると、格段に聞き取れる単語、自分が使える単語ともに増えたので、これからの努力次第かなと思っています。 - ワーホリの目的・目標
- 今回の渡航に関しての反省点は、目的・目標を具体的に決めていなかったことです。
とりあえず英語のトラウマが克服できればいい!と考えていて、でも案外早くにそれが克服できてしまったら、次の目標を決めるのに結構時間を要しました。
ワーキングホリデービザは、しっかり勉強するもあり、バリバリ働くもあり、旅に出るもあり、なんでもできるビザだからこそある程度具体的な目的・目標は持っておいたほうがいいのかもしれません。
が、渡航前の目標が明確でなくても、渡航後に目的が変っても、それは全く構わないと思います。
漠然と海外に行ってみたかったというのも立派な目的だと思うし、海外に1人渡航し、新しい環境で生活することもかなり勇気のいる事です。
ただ目的・目標を見失ってしまった時にこそ、1人考え込むのではなく、いろんな人と出会っていろんな話をすることが大切かなと思います。そうしているうちに、きっと次の目標は見えてくると私は信じています。 - 今後の目標
- 私の現時点での目標は、英語をもう少しスムーズに話せるようになることと、日本に帰ったあとも海外で出会った人達と連絡を取り、日本人だけでなく、韓国人や中国人の友達ともいつか再会することです。
今はFacebookやLINEなどのおかげで、世界中ほとんどどこにいても、いつでも、簡単に連絡を取ることができます。そしてもし再会することができたら、その時には英語だけでなく韓国語や中国語も話せていたいなあと思っています。
英語だけ話せればある程度どこの国の人ともコミュニケーションがとれるかもしれないけれど、英語圏以外の国の人に本当にいろいろ伝えたいと思ったら、やはりその国の母語を学ぶべきだと感じたからです。
また、今回のワーホリで、何か特技があるともっと楽しそうだなあと思いました。例えばオークランドの中心通り、クイーンストリートではいつもギターを弾いている人や歌を歌っている人、踊っている人がいます。実際に演奏されたことがある方に聞いてみると、意外と簡単に許可がもらえるそうなので、日本で習っていたギターをもっと練習して、人前で弾けるレベルにしておけば良かったと後悔しました。
今後は自分の今までの趣味を一つでも特技に変えていけたらと思っています。 - NZへの留学、ワーホリを考えている皆さんへ
- 悩むことも多いですが一歩踏み出してしまえば、楽しいことも辛いことも、ほとんどのことは良い経験になります。
人に褒められるようなことができなくても、認められる結果が出せなくても、勇気を持って海外に行こうと決意したその瞬間、今までの自分より一歩進んだことになるんじゃないかなと私は考えています。
長くなってしまいましたが最後まで読んで頂きありがとうございます。