留学コラム
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ニュージーランドの生卵事情とは?
卵料理
日本の食品衛生法は厳しく、生産過程の管理や殺菌処理は徹底的に行われるので、卵も生で食べても問題ないと言われています。
ニュージーランドの生卵はどうでしょうか。このコラムでは、ニュージーランドの卵事情をご紹介します。
- Contents
1.生卵として食べられる基準
日本に古くからある生食という文化を守るべく、生で食べる卵は、安全で新鮮なものでなくてはなりません。
日本では卵のパッケージに記載されている賞味期限が、生卵として食べられる基準となっているそうです。確かに、卵を買うと約1週間後という短い賞味期限になっていますよね。
一方で、ニュージーランドのスーパーマーケットに並んでいる卵を見ると、なんと1か月先のものを見かけます!!!
1か月も生食が可能かと言ったら、そうではありません。なぜならニュージーランドでは、そもそも生食の文化がなく、加熱して食べることを前提とされているからです。
ニュージーランドの卵のパッケージの賞味期限は『調理して食べられる期間』ですので、生で食べないようにしてください。
2.それでも食べたいTKG
卵かけご飯(TKG)と育った方にとって、海外生活の中での苦痛の一つに【TKGが食べられない】がランクインするのではないでしょうか。日本一時帰国時に、卵かけご飯を食べる、という友人も少なくありません。
ニワトリを飼っているあるご家庭兼ファームの方によると、収穫したての新鮮な卵なら、卵かけご飯を楽しめるとのことです。採れたての卵は、まちはずれの直売所で手に入ります。ドライブの際、見かけたら立ち寄ってみてください。
ただし、日本ではないので、生で食べるときは自己責任となりますので、ご注意ください。
3.人気の卵
ニュージーランドでは放し飼いのニワトリが産んだ卵『フリーレンジエッグ』が人気です。
檻の中で育てると低コストで管理がしやすく、たくさん生産できるので消費者も安く卵を買うことができます。
しかし、限られたスペースでの生活はニワトリにとってストレスがかかり、病気になりやすくなるので抗生物質の投薬をするそうです。
消費者にはそういった不安がある他に、動物が苦痛や恐怖を与えられ、動物本来の行動を制限されることがあってはならないという考え方に賛同する人が増えたことで、フリーレンジエッグの売り上げが上がっています。
フリーレンジエッグの需要がこのまま増え続け、将来的には生涯を檻の中で過ごすニワトリいない世界が実現できればよいですね。
4.卵を購入するとき
スーパーマーケットに届く過程の衝撃で、割れている卵があっても、卵のパッケージは段ボール製となっているので中が見えません。
ニュージーランドで、卵を買うときは、必ずパッケージを開けて割れていないか確認しましょう。
またニュージーランドの卵は、パッキングの工程で洗わないので、中には羽がついた卵や、少し汚い卵があります。日本できれいな卵しか見たことがない人は、最初は驚くかもしれませんので覚えておきましょう。
5.サイズと数
卵のサイズは、何センチと言った大きさ・長さで決まるのではなく、重さで決められることをご存じでしょうか。
日本の卵はSS.S.M.S.LLというようにアルファベットですが、ニュージーランドでは数字でのサイズ表記です。
【卵サイズ表】
大きさ | 重さ |
---|---|
Jumbo (8) | 68g |
Large (7) | 62g |
Standard (6) | 53g |
Medium (5) | 44g |
Pullet (4) | 35g |
- まとめ
- ニュージーランドでは生卵を食べる習慣がないため、一般に販売されている卵を生で食べることが難しいですが、日本に帰った時に食べる卵かけご飯やすき焼きの楽しみが増えます。
また、日本ではフリーレンジエッグが珍しいと思うので、ニュージーランドに来た際は是非お試しください。