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留学コラム
Column

『2021年上半期~』コロナウイルスによるNZの状況まとめ

2020年の6月に見事コロナウィルスを抑え込み、市民は普段通りの生活を取り戻しました。世界中と比較し対応が成功しているNZで、その後どのような動きがあったのかまとめました。



Content

全体の動き

2020年6月9日以降の流れ

 
2020年 2021年
Alert Level4
Alert Level3*Level 2.5(オークランド)
Alert Level2
Alert Level1*NZ全地域**NZ全地域*
6/9~8/12 8/30 9/21 9/23 10/7 2/14 2/17 2/22
オークランド
オークランド外


6月9日以降ニュージーランドではコロナを感じることがほぼなく、平穏な日常でした。しかし102日連続のコロナコミュニティケース0を記録した後、8月11日にコミュニティーケースが4件発覚いたしました。ニュージーランド政府の対応は迅速で、その翌日8月12日12PMよりオークランドはアラートレベル3、その他の地域はレベル2へと引き上げられました。

8月30日よりオークランドでは初めてのアラートレベル2.5が適用されました。このレベルではレベル2に加え、公共の場では10人までや結婚式や葬儀場では50人までといった追加の制限が設けられていました。

その後、国一体となりルールを守りコロナを抑え込む為に行動したこともあり、最初のコミュニティケース発覚後、約2ヶ月で無事に元通りの生活を取り戻すことができました


2021年の動き

2021年の動き~1月~


1月24日、ヨーロッパより帰国された50代の女性が自主隔離後に症状を発生する事態が発覚いたしました。ロックダウンの心配をした方も大勢おられましたが、本件では、発症者が帰国者であったこと、NZ COVID Tracerを活用しておりどの場所に訪れていたのがすぐに把握できたことにより、ロックダウンへは繋がりませんでした。翌25日には、政府より女性が訪れた28カ所の場所が提示され、国民に対してコロナテストなどが促されました。
*NZ COVID Tracerとは、コロナ感染者の訪問先を瞬時に特定するためのアプリケーション。レストランやショッピングモールなどではQRコードが入口に提示されており、訪問者はスキャンする運用になっております。


上記写真はロックダウン時に撮影されたものです。市内の様子もがらりと変わってしまうため、
ロックダウンの有無は市民にとって大きな意味があります


2021年の動き~2,3月~

2月14日に南オークランドでコミュニティケース3件が発覚いたしました。1つの家庭より発覚したケースではありますが、子供が学校で先生、クラスメイトとの濃厚接触の疑いがあるなど複数の要因が考慮され、翌日15日より3日間のロックダウンへと入りました。その間に接触の疑いのある方々はテストを勧められ、全体の状況把握へと移り、3日後の2月17日に政府より広範囲の感染はないと判断されロックダウンは予定通り終わりました。

しかしロックダウンが開けたよく週末2月27日9PM頃、政府より緊急記者会見が行われ新しいコミュニティケース1件の発覚が報告されました。また残念なことに前回のコミュニティケースとのリンクがなく、新ケースであり、翌日28日6AMより前回よりも長い7日間のロックダウンに入ることが報告されました。その週にはアメリカンズカップやfourth Twenty20 International cricket matchがオーストラリアと予定されているなど、オークランドでのスポーツイベントが盛りだくさんでした。コロナにより日程や開催場所が変更になるなど、多くの人がガッカリされたことと思います。
しかしロックダウンの効果は大きく、6日間コミュニティケースが0件だったため、3月6日6AM予定通り7日間でロックダウンは幕を閉じました。その後は昨年末同様、普段通りの生活が国民の元へ戻って来ております。

*NZでのコロナ最新情報の一例(Newshubのインスタグラムアカウントより)



まとめ
ニュージーランドでは2,3件のケースでもロックダウンを実施するなど、非常にセンシティブな状況です。しかしこのような迅速な対応が結果として、NZがこのパンデミックに対し上手く対応している国として評価を受けていると思います。また国民の努力(QRコードのスキャン、ロックダウン時のステイホームなど)も非常に感じられ、平穏な生活が続くよう一人一人の行動が非常に重要だと改めて認識しました。