留学コラム
Column
NZのロックダウンから解除まで
2019年の12月に中国で感染が拡大し、瞬く間に世界中に広まった新型コロナウイルス。
ニュージーランドは世界各国より離れた立地だったため、初めて感染者が確認されたのは2月28日でした。
NZ国内に感染が確認される前に、各国の状況を見ることができ、念入りに準備をする事が出来たこと、そして感染拡大前にロックダウンに踏み切ったことがコロナとの戦いに早期終止符を打つことが出来た大きな要因ではないかと思います。
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ロックダウン前
2月
2020年2月3日に、ニュージーランド政府は中国からニュージーランドへの外国人の入国拒否を決定しました。その後感染が拡大している国を追加する形で入国制限、入国拒否と制限を強化していきました。
そしてついに2月28日にイランから帰国した方がニュージーランドで初めての感染者として確認されました。
3月
3月に入ると海外から帰国したニュージーランド居住者の感染が次々と確認され始めます。3月4日に2人目、5日には初めて国内間での感染が確認されました。(海外から帰国者の家族)
3月23日、36人の新規感染者が確認され、トータル感染者数が102名に達し、2名のコミュニティ感染疑いが発覚し、アーダーン首相より警戒レベル3への移行が発表されました。
3月24日総検査数は1400件に達する。
3月25日新規感染者は50名、トータル感染者数205名、警戒レベル4への移行が決定しロックダウンがスタート。
3月29日、残念ながら初めての死者が確認されました。
ロックダウン
3月25日にロックダウンがスタートし、人々は不要不急や必要不可欠なスーパーマーケットへの買出しや、通院以外の外出は禁止となりました。ただし、居住エリアから出ないこと、そして居住者以外との接触をしない(バブルを守る)うえでの、ランニングなどのスポーツや、散歩は許されていたことから、ヨーロッパのロックダウンに比べ少しだけ自由がありました。そのため、国民の大半がルールを守ることが出来、ロックダウンはとても有効的に働きました。
ロックダウン中の風景
いつもはたくさんの車が行き交う大通りも、信号無しで渡れてしまうほどに。ゴーストタウンと思ってしまうほど、不思議な静けさに包まれていました。
ロックダウンの緩和
3月25日より始まったロックダウン。4月前半までは日々の新規感染者は2桁をキープし、増え続けることに。4月17日に初めて新規感染者数が1桁となった際には、総感染者数(感染可能性者含む)は1409名まで増えていました。
4月19日以降は一度も2桁の新規感染者数は記録されることは無く、4月28日に警戒レベル3へと下げられることに。
警戒レベル3では、同居人以外との接触は許されなかったたため、ほぼロックダウンと同じであったが、
飲食店はテイクアウトのみ・現金払い不可、そして小売りはオンライン販売のみで営業が再開されることなり、すこしずつではあるが、経済活動が再開されるとともに、久々に外食できるとあって、人々が殺到するレストランも。
5月14日よりレベル2へ、2mのソーシャルディスタンスと集会人数の制限、接触トラッキングをすることを前提に、社会活動が再開されました。弊社のオフィスもレベル2より再開しました。
5月28日に最後の死者が確認され、計22名の方がお亡くなりになりました。
6月9日よりレベル1へと下げられ、国境の封鎖以外はニュージーランドは普通の日常に戻りました。
6月15日現在、コロナの新規感染者数ゼロ、感染中の方もゼロのコロナフリーとなっています。
警戒レベル1での風景
ソーシャルディスタンスもなくなり、いつもと変わらない日常が戻っています。- まとめ
- 新型コロナウイルスにニュージーランドがいかに対応したか、ロックダウンはどういう状態であったかをまとめました。一刻も全世界で新型コロナウイルスが終息へ向かうよう願っております。
新型コロナウイルスに関するニュージーランドの情報は、下記サイトよりご確認くださいませ。大使館からの情報を確認することができます。