留学コラム
Column
ニュージーランド留学でバリスタの知識と技術を学ぶ! おすすめのバリスタコースを紹介
留学と聞くと、英語を集中的に学ぶイメージがありますが、英語だけでなくバリスタなど専門的な知識や技術が学べるコースも存在します。バリスタとは、コーヒーなどに関する知識を熟知し、カフェ・レストランなどでお客様へ最高の一杯を提供するプロ、おもてなしのプロです。バリスタコースに就学すると、コーヒーについての専門知識や技術が身につくのはもちろん、現地のカフェ文化への理解が深まり、実際にバリスタとして働く際にも役立ちます。今回は、ニュージーランドで英語とバリスタの技術を短期間で学べる「バリスタコース」についてご紹介します。
ニュージーランドのカフェ文化とは?
英国文化の影響を色濃く残すニュージーランドでは紅茶のイメージが強いように思われるかもしれませんが、実はカフェ文化が根強く、街のあちこちにカフェが点在し、コーヒー好きが多い国です。首都ウェリントンはアメリカのCNNで世界8大コーヒーの街に選ばれるなど「コーヒー文化の街」とも言われています。
意外なことに、ニュージーランドは世界のどの国よりも焙煎機の数が多く(人口一人当たりで計算)、国の教育機関認定のバリスタコースがある国でもあります。ニュージーランド発祥のコーヒーの代表格”フラットホワイト”はラテに似ており、エスプレッソにスチームしたホットミルクを加えたもので、”濃いカフェラテ”という感じです。ニュージーランドだけでなく、オーストラリアでもよく知られており、最近ではアメリカでも人気がじわじわと出てきている飲み物です。
日本では大手チェーンのカフェがほとんどですが、ニュージーランドではほとんどのカフェが個人経営です。ニュージーランドで大人気のMOJOというカフェは、現在日本にも出店しており日本国内でもニュージーランドのカフェが注目され始めています。
ニュージーランド留学の「バリスタコース」
ニュージーランドの教育機関認定のバリスタコースに就学し、実技・筆記のテストに合格すると修了証を取得することができます。筆記テストでは、コーヒーの基礎知識、コーヒーの淹れ方、器具の手入れの方法などコーヒーに関する知識が求められ、実技テストでは6種類のコーヒーを作ります(ショートブラック(エスプレッソ)、ロングブラック、ブラックホワイト、ラテ、カプチーノ、モカチーノ)。バリスタコースは短期での就学が可能のため、「将来バリスタとして活躍したい!」「学んだ英語で何か技術を身につけたい!」「短期留学をしてみたい!」「せっかく海外に来たのだから日本食レストラン以外での仕事を経験してみたい!」という方には非常におすすめです。
バリスタコースは5日間など短期間なコースが多く、本格的なコースがリーズナブルな価格で受講でき費用は$700ほどです。英語力は中級レベル(IELTS5.0程度)であれば問題ありません。英語力に自信のない場合は、一般英語コースを受講してからバリスタコースに挑戦することも可能です。日本で社会人として働いている方でもゴールデンウィークやお盆休みなどの短期の休暇を利用して就学することもできます。
バリスタコース体験談
バリスタコースに興味が湧いてきたものの、まだ具体的にニュージーランド留学でバリスタコースを受講するイメージが持てないという人もいるかもしれませんね。続いては8日間のバリスタコースを受講した、実際の受講者の体験談を見ていきましょう。
1日目、2日目
授業は座学と基本的なコーヒーの煎れ方。2週間のバリスタコースを受講する場合、期間は2週間でしたが1日3時間、月~木曜日の計8日間のショートコースです。座学ではテキストブックを使用し豆の種類、コーヒー豆が出来るまでの経緯やコーヒーの種類などを勉強することができます。残りの1時間半は実技の勉強及びコーヒーマシーンの使い方などを学びます。3日目
1日目・2日目のような座学の授業内容と、スチーマーを使いミルクでフォーム(滑らかな泡)を作るやり方を教わります。きめ細やかなフォームが大事みたいです!作る度に、挽いたコーヒー豆にかける圧力が変わってしまったり、ミルクの温度もちょうど良くするのは難しく、フォームの作り方にもコツがいろいろあってなかなかうまくいきませんでしたが、とても楽しいです。4日目
ほとんどがコーヒーを作れる時間が増えました。やっぱりコーヒーを煎れる方が楽しかったので勉強より実践なんだと改めて思い始めます!
先生もNtecのバリスタコースを受講した経験があり座学の勉強よりコーヒーを作る方が良かったそうです!
5日目、6日目
ひたすらコーヒーを作る事と筆記テストが始まります。筆記テストは全問正解するまでパスできないので、数名は次の日も筆記テストが行われます。
7日目
実技テストが実施され、一度に3種類の異なるコーヒーを作るテストでコーヒーの種類によってフォーム(滑らかな泡)の量を変える必要があるので、このテストが一番難しいです。最終日
テストには全員見事合格でき、残り時間はラテアートの作り方を学び2週間の受講が終了しました。先生は、カフェで働いている現役のバリスタなので学生の質問には即答してくれ、基本のコーヒーの入れ方はもちろん、実際現場で働く時にはと言うことでコーヒーサーブやテクニックを伝授してくれます。卒業後の職探しにも有利! ニュージーランド留学後バリスタに就職するには?
バリスタの資格を取得することによって、カフェ・レストラン・ホテルでの就職には有利になりますので、ワーキングホリデーですぐに仕事を見つけたい方には非常に魅力的です。経験者が優遇されるニュージーランドの職探しには、バリスタコースはニュージーランドでのキャリアの第一歩としておすすめです。
たとえ経験がなくバリスタとして採用されないとしても、カフェ・レストランなどに就職し、接客などを学びながら空き時間にコーヒーを作り経験を積むのも一つの方法ではないでしょうか。街中にはカフェがたくさんありますので、カフェ巡りを楽しみつつ履歴書を配り職を探すことも可能です。また、日本に帰国後もバリスタとしての経験を活かせます。
まとめ
日本ではあまり馴染みのないバリスタ留学は、短時間で技術を習得しニュージーランドですぐに知識を活かしたい方には非常におすすめです。習得した英語で新しい知識を学ぶことは刺激的ですし、コーヒーという常日頃から口にしているものについて深く学べる貴重な機会です。日本帰国後も経験を活かすことができ、留学内容が全く無駄になりません。2014年度には、日本人の方がバリスタ世界チャンピオンになりました。ニュージーランドでのバリスタ留学を通して、将来世界で活躍することも可能です。