体験談
Experiences
NZで最高の職場との出会い
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- 名前
- 手嶋 華菜
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- 学校
- NZLC
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- 滞在期間
- 1年3ヶ月
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- 会社員を辞めワーホリへ
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「会社員を辞めワーホリをする」と両親に伝えた際、母は「わ、遊びにいくね!金髪で青い目の彼氏ができちゃったらお母さんどうしましょ?」なんて軽いノリでしたが、父は大反対。海外は危険だ、会社を辞めたら次はどこも雇ってくれないぞ、帰国後はどうするんだ、と畳み掛けられました。
海外渡航したい理由はたくさんありました。ただ、一番の理由は毎日嫌々会社に行く情けない生活を変えたかったのです。何を言われても私の人生だから、とワーホリを実行する気でした。しかし、心配だからこその反対であると分かっていたので、納得して見送って欲しいと悩みました。実はネットで「海外渡航 親 反対 説得」と検索したこともあります。笑
結局のところ、なぜ会社を辞めたいのか、何を得たいためにワーホリに行くのか、現地の物価と予算の内訳などをWord文書を作成し、両親に再度相談をしました。その時点では既に航空券を取り、ホームステイの料金も支払い済みの状態で話しをしたので、相談というよりは行ってきますの報告でした。本気度が伝わった!と言いたいところですが、目標を明確にしたことと、渡航後の滞在先や現地の日本エージェントを緊急連絡先として明記したことで安心してくれたのか、小言は言われましたが渡航を認めてもらうことができました。 - 語学学校
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渡航後まず、オークランドにあるNZLCという語学学校に通いました。他校に比べると学費は高めでしたが、何校か現地で学校見学や無料体験授業を受けた後に決めたので、自分に合う学校を見つけることができたと思います。学校により雰囲気が全く異なることが面白く、これから自分が通う学校を楽しみながら決めることができました。
納得して決めた学校でしたが、いざ授業が始まると同じレベルにいるはずのクラスメイトとの差が凄まじく先生に泣きつきました。そのときの先生のアドバイスは私の甘えた考えを変え、今でも大事にしている大切な教えです。
「カナ、あなたが希望するのならクラスを変更することはできるわ。でも私はあなたならこのクラスについていけると思う。試験を受けて正式にこのクラスに決まったのだから、自信をもってここに居て良いのよ。相手の方が上だと素直に認められることは素晴らしいことだし、学校に限らずレベルが高い人と一緒にいることであなたの能力は一層引き上げられるはずよ。何より私がいるのだから大丈夫に決まってるじゃない、失礼しちゃうわ☆」
まさに私の不安を見抜いたかのようなアドバイスでした。まだクラスに馴染むこともできておらず、「なんでこんなのがこのクラスにいるの?」とクラスメイトに思われているのではないかと卑屈なほど引け目を感じていたのです。もちろんクラスは変えませんでした。授業中に答えられなかった質問を家に帰り時間をかけて考え、自分の意見を紙に書き出し、声を出して自分に質問し自分で答えるという人には絶対に見られたくない練習を毎日続けました。そして、以前に比べると英語脳になってきたときには、毎週末クラスメイトと遊びにいく予定でいっぱいになっていました。現在は散り散りになってしまっていますが、今でも一緒にいたころの思い出を面白おかしく茶化し合っては、ほっこり幸せなきもちになっています。 - 最高の職場との出会い
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数ヶ月間の語学学校通学後、当時住んでいたウェリントンでアルバイト探しを始めました。店舗に求人の張り紙はありませんでしたが、人が足りておらず、次に履歴書を持ってきた人を採ろうと決めていたそうです。おいおいと思いつつ、自分のタイミングの良さに感謝!なぜなら、ここから私のワーホリで宝物になる出会いや経験がたくさん積もっていったからです。
私の勤務先は日本食レストランでしたが、扱っている食品が日本食ということ以外は完全に英語環境でした。働き始めは、お客さんを接客するのも緊張しましたし、外国人オーナーや同僚の言っていることがきちんと理解できずミスを連発してばかりでした。自分の英語の拙さが情けなく、恥ずかしく、悔しいと感じる毎日でしたが、そのような感情があったからこそ現状打破に向けて努力することができたのだと思います。
タイ人のオーナーとシェフが経営する日本食レストランで、中国人、韓国人などのアジア人だけでなくドイツ人やフランス人の同僚と一緒に働き、ときにはふざけあった時間はこれからも忘れることはないと思います。また、ただのウエイトレスである私の名前を覚えてくれ、笑顔で声をかけてくれるお客さんが何人もできたとき、泣きたい気持ちで働いていた当初からは想像もできませんでしたが、職場に行くことが何よりも楽しみになっていました。ワーホリで一人で渡航し、学校でできた友達も次々と帰国するなか、アルバイト先で出会った人たちが、私にとってはとても大事な人になっていたのです。3ヶ月だけのウェリントン滞在予定が、気がつくと8ヶ月も滞在していました。 - 新しいことへの挑戦
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8ヶ月間のウエリントン滞在にピリオドを打ったのは、1年の限られたニュージーランド滞在のなかで、新しいことに挑戦したいと考えたからです。ウエリントンの職場では毎日学ぶことがあり、奮闘しながら働く私を評価してくれたオーナーがワークビザのサポートも持ちかけてくれました。
しかしそのことをきっかけに、英語環境とはいえこのままずっとウエイトレスで良いのかと考えるようになりました。正直、今までに得た経験や思い出だけで私は十分幸せで、すぐに帰国しても後悔はなかったのですが、タイミング良く別の都市でのオフィスインターンの求人を見つけ、理解のあるオーナーや同僚の応援もあり、帰国前に新しいことに挑戦することを決めました。
インターンは、オフィスで働く感覚を思い出せたこと、今まで関わったことのない業界の様子を垣間見ることができたことなどから、帰国前に日本で働き始める準備をしている気がします。ワーホリで浮かれていた頭が、オフィスでバリバリ働く方を見て刺激を受けています。そして、現在の小さな夢は帰国前にウエリントンに立ち寄り、大好きな人たちにどれだけ大好きか、恋しかったかを伝えることです。性別、年齢、国籍関係なく人との繋がりの大切さを改めて考えさせられたワーホリ。自分の気持ちを素直に伝えることの大切さ、これもニュージーランドに来て学んだことです。